奈良俣ダム 突如現れる要塞のようなダム 群馬県

再訪で味わう圧巻の景色――奈良俣ダム訪問レポート
今回の奈良俣ダム訪問は、以前訪れた時の美しい外観が印象に残っていたものの、その時はうまく写真に収められなかったことが大きな理由です。
あの壮大な姿をもう一度しっかりと目に焼き付け、今度こそ,その圧倒的な風景を写真に収めたい!そんな思いを胸に、再訪しました。
城の要塞のようなダム――異次元の風景
奈良俣ダムは、一般的なダムのイメージであるアーチ型のコンクリートとは異なり、「ロック・フィルダム」という形式で、巨大な岩が積み上げられた構造になっています。
初めて見た時、この異質な風景に驚かされました。
まるで中世の城塞を思わせるその姿は、ダムに向かう道中から突然姿を現し、他の風景とはまったく異なる存在感を放っていました。
突如として目の前に広がる「お城の要塞」のような姿に、圧倒されること間違いありません。
写真ではなかなかその迫力を伝えきれないのですが、やはり実際に訪れてその目で見た時に感じるスケール感と独特な美しさは格別です。
下の写真はその美しさを少しでも感じてもらえるようにと撮影した1枚です▼
ダムカードと写真スポット
奈良俣ダムでは、資料館でダムカードをもらうことができます
さらに、ダムカードと一緒に記念撮影をするための「写真スポット」がダム近くに用意されていました▼
特に写真スポットとか書いていなくても、もうここで写真をどうしても撮って欲しいんだろうなっていうダム施設の人たちの思いがひしひしと伝わってきました。
カードを手に、まるでダムカードが2枚あるかのように撮影できるのも面白いポイントです。

風景と一緒に、奈良俣ダムの壮大さを背景に、ダムカードを片手に記念撮影ができるのは、訪れる人にとって嬉しい体験ですね。
奈良俣ダムの設備紹介
奈良俣ダムは、利根川水系の一部として設計されたロック・フィルダムです。ロック・フィルダムとは、岩石や土砂を積み上げて作られるダムのことで、その大規模な構造が一目でわかります。
高さは158メートル、長さは520メートルもあり、非常に巨大なダムです。
このダムの主な役割は、洪水調整や流水の確保、さらに発電を行うことです。
また、奈良俣ダムには見学用の展望台や資料館もあります。
展望台からはダム全体を見渡せるだけでなく、周辺の美しい自然を一望することができるため、ぜひ立ち寄ってみてください。
資料館では、ダムの歴史や構造について学ぶことができ、ダムの仕組みに興味がある方にはとても興味深い場所です。
周辺の自然と調和する景色
奈良俣ダムはその構造の美しさだけでなく、周囲の自然との調和も見事です。
ダムの上から眺める山々や川の流れは、まさに絶景。
自然の中に広がる人工物のコントラストが独特で、見る者を引き込む力があります。
私が訪れた日も晴天で、ダムから見下ろす景色は本当に美しかったです。
周りの緑と澄んだ青空が、さらにダムの存在感を際立たせていました。
このダムの圧倒的存在感は実際見てみないと伝わらないと思います。是非一度は訪れてもらいたい一押しダムです。
奈良俣ダム
- 型式: ロックフィルダム
- 堤体積: 1,130万m³
- 堤高: 158.0m
- 堤頂長: 520.0m
- 貯水池名: 奈良俣湖
- 流域面積: 167.4km²
- 湛水面積: 3.6km²
- 竣工: 昭和61年
- 群馬県利根郡みなかみ町藤原字洗ノ沢6322-24